2011年3月17日木曜日

公示地価:2年連続の下落 仙台中心部、新築ビル空室率70%も /宮城

 国土交通省が18日発表した10年の公示地価(1月1日現在)によると、県内全用途の平均地価は2年連続で下落した。08年秋以降の世界金融危機の影響が不動産市場で続いているためで、住宅地と商業地などほぼすべての用途で下落幅も拡大した。仙台市中心部の商業地では新築オフィスビルの供給過剰状態が続いており、09年に完成した新築ビルの空室率が arad rmt
08年より20ポイント増え70%に達したとのデータもある。テナント誘致競争は依然として厳しい状況だ。【比嘉洋】
 県全体の全用途608地点の平均地価は前年比でマイナス4?7%。商業地134地点の平均地価は前年比で0?2ポイント悪化し、8?3%の下落となった。
 仙台市の商業地は前年比9?7%のマイナス。不動産投資ファンドの資金が
流れ込んだ影響で08年の公示地価ではJR仙台駅前の商業ビル「ヒューモスファイヴ」が全国最大の上昇率を示すなど「ミニバブル状態」となった青葉区は、揺れ戻しが続き10%以上の大幅下落を示す地点が続出した。今回も県内最高価格を付けたヒューモスファイヴが13?3%のマイナスとなったほか、本町2丁目内の地点では県内最大の17?0%の下落を記録
した。
 住宅地413地点の平均地価は県全体で3?5%の下落。仙台市から遠くなるほど下落幅が大きくなる傾向を示した。今回の評価を行った高橋幾夫不動産鑑定士は「利便性の高い平地の住宅地の価格は底堅い」と述べた。
 不動産仲介の三鬼商事仙台支店の調査によると、仙台市中心部で09年に完成した延べ床面積990平方メートル以上の新築ビル
8棟の空室率は71?9%(09年末現在)に達した。築1年以上の既存ビルの空室率も15?8%(同)と前年同期比を5?1ポイント上回った。
 仙台市中心部での新築オフィスビルの大型供給は、10年4月末に完成予定の37階建て高層ビル「仙台トラストタワー」を最後にいったん打ち止めになる見通し。ただ、オフィス需要の回復は「景気次第」で不動産
市況の先行きも不透明という。

3月19日朝刊

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引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト

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